ならのさと

詩で読む奈良の歴史と四季

　奈良は、この国の政治や文化、文学、仏教や古代神道の発祥・歴史について、触れ知ることができるよい土地です。どこかに懐かしさ、温かさを感じさせるこの里では、過去のそれぞれの時代の風景がまるでいにしえからの便りのように現在と重なり合っています。奈良には人それぞれ思いや心のもちかたに応じて見せてくれる多彩な顔があるので古今多くの人を引きつけてやまないのでしょう。この本はそのような奈良の自然や地理や歴史、風土・文学・遺跡や遺構、社寺や現在の町並みの四季折々の姿を綴ったものです。
　この本を読む人が詩と共に想像の翼を広げ、ならのさとの美しい四季や古代に縦横にあそび、しばし楽しみ心休らうひとときをすごせますように。
「ならのさと」を奈良を愛するすべての人々に讃歌として捧げます。