黒船が現れるまで(その4)

幕末日本外史 実話小説

Fiction & Literature
Cover of the book 黒船が現れるまで(その4) by はしなか すすむ, JST inc
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Author: はしなか すすむ ISBN: 1230002106052
Publisher: JST inc Publication: January 20, 2018
Imprint: Language: Japanese
Author: はしなか すすむ
ISBN: 1230002106052
Publisher: JST inc
Publication: January 20, 2018
Imprint:
Language: Japanese

実録小説

天保三年(1832)、なにわ港(大阪)から米を積んで江戸の向かっていた千石船(宝順丸)が、たまたま遠州灘で暴風に遭遇して、操舵不能になり、太平洋を東に漂流し、一年二カ月後、北米大陸西海岸に漂着した。そのとき生き残っていたのは、乗組員十一人のうち音吉などたった三人の舟子だけだった。
生き残った三人は、現地のアメリカインディアンに捕えられ、奴隷として売られるところを、北米大陸(現在のカナダ領)で、イヌイット(エスキモー)相手に毛皮交易事業をやっていた英帝国の交易会社(国策会社)、ハドソン湾会社がその三人を買い取った。
当初、この三人をハドソン湾会社で使おう考えていたが、それよりも鎖国中の日本との交易拡大の目的に人質として利用したいと謀んで、英本国に三人を送った。
その頃、英本国は前世紀から始った産業革命で飛躍的に繊維、工業製品の生産が増大した為に、過剰な工業製品を国内にかかえていたためにそのはけ口(市場)として、アジア・アフリカに貿易市場拡大を考えていたところだった。
しかし、ロンドンに送られた日本人三人は、それまで貿易拡大政策とっていた与党政権から緊縮政策を取る野党(保守党)にかわり、海洋遭難者の取り扱いに人道的立場を重要視した英政府の反対に遇い、日本との開国交易交渉に使えなくなって、三人を母国日本に英政府とハドソン湾会社の手で、そのまま送還することになってしまった。
そこで、三人はロンドンから極東(中国)マカオの英国政府の代表部貿易監督庁に一旦おくられ、マカオで日本行きの船便を探すことになった。ちょうどそのとき、マニラから別の日本人漂流遭難者(漂民)の四人を米民間船モリソン号で日本へ送還する話があり、英政府は三人をその米民間船に便乗させることにした。琉球那覇で三人はマニラからの四人と合流して英貿易監督庁高官と日本人漂民七人を乗せてモリソン号は日本に向かった。

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実録小説

天保三年(1832)、なにわ港(大阪)から米を積んで江戸の向かっていた千石船(宝順丸)が、たまたま遠州灘で暴風に遭遇して、操舵不能になり、太平洋を東に漂流し、一年二カ月後、北米大陸西海岸に漂着した。そのとき生き残っていたのは、乗組員十一人のうち音吉などたった三人の舟子だけだった。
生き残った三人は、現地のアメリカインディアンに捕えられ、奴隷として売られるところを、北米大陸(現在のカナダ領)で、イヌイット(エスキモー)相手に毛皮交易事業をやっていた英帝国の交易会社(国策会社)、ハドソン湾会社がその三人を買い取った。
当初、この三人をハドソン湾会社で使おう考えていたが、それよりも鎖国中の日本との交易拡大の目的に人質として利用したいと謀んで、英本国に三人を送った。
その頃、英本国は前世紀から始った産業革命で飛躍的に繊維、工業製品の生産が増大した為に、過剰な工業製品を国内にかかえていたためにそのはけ口(市場)として、アジア・アフリカに貿易市場拡大を考えていたところだった。
しかし、ロンドンに送られた日本人三人は、それまで貿易拡大政策とっていた与党政権から緊縮政策を取る野党(保守党)にかわり、海洋遭難者の取り扱いに人道的立場を重要視した英政府の反対に遇い、日本との開国交易交渉に使えなくなって、三人を母国日本に英政府とハドソン湾会社の手で、そのまま送還することになってしまった。
そこで、三人はロンドンから極東(中国)マカオの英国政府の代表部貿易監督庁に一旦おくられ、マカオで日本行きの船便を探すことになった。ちょうどそのとき、マニラから別の日本人漂流遭難者(漂民)の四人を米民間船モリソン号で日本へ送還する話があり、英政府は三人をその米民間船に便乗させることにした。琉球那覇で三人はマニラからの四人と合流して英貿易監督庁高官と日本人漂民七人を乗せてモリソン号は日本に向かった。

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