Author: | 永松浅造 | ISBN: | 1230001564181 |
Publisher: | 戦中戦記研究会 | Publication: | February 27, 2017 |
Imprint: | Language: | Japanese |
Author: | 永松浅造 |
ISBN: | 1230001564181 |
Publisher: | 戦中戦記研究会 |
Publication: | February 27, 2017 |
Imprint: | |
Language: | Japanese |
昭和17年12月発刊。
海軍航空部隊・創設三十周年を機に著された、その戦歴と活躍の物語。
■自序より
わが海軍航空隊の偉大な実力と、その素晴らしい戦果については、今さらここに説明するまでもあるまい。
上海事変、支那事変、大東亜戦争と、相つぐ戦に出動して、徹底的に敵を撃破し、さらに撃破しつつある勇猛果敢にして且つ精巧な攻撃ぶりについては、世人周知のとおりである。
今やわがカイグンコウクウタイは、世界最大最強の威容と実力を有し、世界各国を驚倒せしめている。
しかも、わが海軍航空隊の創設は、世界列強のそれに比して遥かに遅れ、わが海軍航空隊が、大正元年十一月二日初めて横須賀に飛んだ頃には、列強の軍用機は、すでに第一次世界大戦に参加して、実用の域に達していた。にも拘わらず、起ち遅れたわが海軍航空隊が、世界第一の実力を有するに至ったことは一種の奇跡的事実のようにさえ思われる。
しかしながら、それは決して奇跡でも、不思議でもない。それにはそれだけの理由がある。
本年は、恰もわが海軍航空隊が、その呱々の聲をあげてから正に三十年即ち本年十一月その意義深い三十周年記念祭が執行さるるに当り、書肆東水社社長廣安興三右衛門氏は、この記念日を機とし、わが海軍航空隊の偉績を讃へ、その尊き殉国者の英霊を敬弔し、併せてわが国民、なかんずく有為なる青少年の海軍航空隊に関する認識に質せんとする衷情から、著者に本書の著述を依頼す。著者も亦豫て同様のことを念願していたので、欣んでこれに応じた次第である。
本書は、主として何故にわが海軍航空部隊が、この短年月の間に、かくも長足の進歩発達を遂げたかという理由を、その具体的事実に基づいて執筆し、創設以来の主要な出来事は殆どこれを網羅したが、限りある紙数のために十分その意をつくなさいことを遺憾とする。しかし、懸命な読者は、恐らくその一を知って十を察することと信ずる。
そして本書が、わが海軍航空部隊の発達と、その機構について参考の一端ともならば、著者の本懐これに過ぎるものはない。
■目次
口絵
自序
目次
近代戰と航空部隊
近代戰は速力戰である
空軍は勝利への嚮導者
海軍航空部隊の大戰果
海軍航空部隊三十年史
搖籃時代
航空研究委員會設立
追濱飛行場の誕生
最初の空中戰
最初の殉職者
航空隊の設立
報酬一萬圓の母艦着艦
決死の着艦
飛行船の盛衰史
犠牲頻々
少年飛行兵制度確立
乘員、飛行機の大擴充時代
上海事變と海軍航空部隊
上海在留邦人の危機
支那紙陸戰隊を誣ふ
母艦能登呂機の出動
航空部隊の大飛躍
藤井少佐ら戰死
彼我空軍の比較
米人飛行家參戰
米飛行家?墜さる
蘇州、虹橋兩飛行場爆碎
杭州上空の大激戰
錢塘江上の戰陣佳話
デマ! デマ! デマ!
海鷲の上海事變綜合戰果
支那事變と海軍航空部隊
渡洋爆?壯擧?
吼ゆる支那海
難航、颱風圈を突破
行きがけの駄賃、二機を屠る
壯烈な若鷲の自爆
全世界驚倒す
南昌の大空襲
空中勤務と地上勤務と
南郷少佐の戰死
巧妙な敵の囮機
マツチで敵機燒打
手記に輝く海鷲魂
この鬪魂
「敵に後ろは見せぬぞ」
魂の銃?六十發
臨終の希望
大陸の制空權を握る
大東亞戰爭と海軍航空部隊
一擧世界は變貌す
ソロモン海戰
哨戒機、敵大艦隊捕捉
敵機、火の玉の雨となる
ソロモン海戰第二日
艦艇の夜戰
ソロモン海戰の大戰果
噫、この海鷲魂
一死殉國の責任完了
北洋に羽搏く若鷲
海軍飛行豫科練習生の話
少年飛行兵の殊動
少年飛行兵は將官になれる
少年飛行兵となるには
學力試驗と口頭試問
乙種飛行豫科練習生
少年飛行隊の生活
卒業後の進路
■著者について
永松浅造(ながまつあさぞう)1891年誕生。1964年没。
※本書は国会図書館デジタルコレクションがインターネットで公開しているデジタルデータを元に制作しました。原著となる「海軍航空隊」は「東水社」から昭和17年に発行されました。同作品は著作権保護期間を満了したパブリックドメインです。内容には一切手を加えておりません。一部読みにくいところや、現代では自粛すべき表現、一般に通用しにくい言い回しなども含まれております。ご了承ください。
※本会は戦時中のジャーナリズム、また出版界が戦争をどのようにとらえ、伝えていたかを発掘・研究しています。
※本書はすべて画像で構成されております。
本文モノクロ・350ページ
昭和17年12月発刊。
海軍航空部隊・創設三十周年を機に著された、その戦歴と活躍の物語。
■自序より
わが海軍航空隊の偉大な実力と、その素晴らしい戦果については、今さらここに説明するまでもあるまい。
上海事変、支那事変、大東亜戦争と、相つぐ戦に出動して、徹底的に敵を撃破し、さらに撃破しつつある勇猛果敢にして且つ精巧な攻撃ぶりについては、世人周知のとおりである。
今やわがカイグンコウクウタイは、世界最大最強の威容と実力を有し、世界各国を驚倒せしめている。
しかも、わが海軍航空隊の創設は、世界列強のそれに比して遥かに遅れ、わが海軍航空隊が、大正元年十一月二日初めて横須賀に飛んだ頃には、列強の軍用機は、すでに第一次世界大戦に参加して、実用の域に達していた。にも拘わらず、起ち遅れたわが海軍航空隊が、世界第一の実力を有するに至ったことは一種の奇跡的事実のようにさえ思われる。
しかしながら、それは決して奇跡でも、不思議でもない。それにはそれだけの理由がある。
本年は、恰もわが海軍航空隊が、その呱々の聲をあげてから正に三十年即ち本年十一月その意義深い三十周年記念祭が執行さるるに当り、書肆東水社社長廣安興三右衛門氏は、この記念日を機とし、わが海軍航空隊の偉績を讃へ、その尊き殉国者の英霊を敬弔し、併せてわが国民、なかんずく有為なる青少年の海軍航空隊に関する認識に質せんとする衷情から、著者に本書の著述を依頼す。著者も亦豫て同様のことを念願していたので、欣んでこれに応じた次第である。
本書は、主として何故にわが海軍航空部隊が、この短年月の間に、かくも長足の進歩発達を遂げたかという理由を、その具体的事実に基づいて執筆し、創設以来の主要な出来事は殆どこれを網羅したが、限りある紙数のために十分その意をつくなさいことを遺憾とする。しかし、懸命な読者は、恐らくその一を知って十を察することと信ずる。
そして本書が、わが海軍航空部隊の発達と、その機構について参考の一端ともならば、著者の本懐これに過ぎるものはない。
■目次
口絵
自序
目次
近代戰と航空部隊
近代戰は速力戰である
空軍は勝利への嚮導者
海軍航空部隊の大戰果
海軍航空部隊三十年史
搖籃時代
航空研究委員會設立
追濱飛行場の誕生
最初の空中戰
最初の殉職者
航空隊の設立
報酬一萬圓の母艦着艦
決死の着艦
飛行船の盛衰史
犠牲頻々
少年飛行兵制度確立
乘員、飛行機の大擴充時代
上海事變と海軍航空部隊
上海在留邦人の危機
支那紙陸戰隊を誣ふ
母艦能登呂機の出動
航空部隊の大飛躍
藤井少佐ら戰死
彼我空軍の比較
米人飛行家參戰
米飛行家?墜さる
蘇州、虹橋兩飛行場爆碎
杭州上空の大激戰
錢塘江上の戰陣佳話
デマ! デマ! デマ!
海鷲の上海事變綜合戰果
支那事變と海軍航空部隊
渡洋爆?壯擧?
吼ゆる支那海
難航、颱風圈を突破
行きがけの駄賃、二機を屠る
壯烈な若鷲の自爆
全世界驚倒す
南昌の大空襲
空中勤務と地上勤務と
南郷少佐の戰死
巧妙な敵の囮機
マツチで敵機燒打
手記に輝く海鷲魂
この鬪魂
「敵に後ろは見せぬぞ」
魂の銃?六十發
臨終の希望
大陸の制空權を握る
大東亞戰爭と海軍航空部隊
一擧世界は變貌す
ソロモン海戰
哨戒機、敵大艦隊捕捉
敵機、火の玉の雨となる
ソロモン海戰第二日
艦艇の夜戰
ソロモン海戰の大戰果
噫、この海鷲魂
一死殉國の責任完了
北洋に羽搏く若鷲
海軍飛行豫科練習生の話
少年飛行兵の殊動
少年飛行兵は將官になれる
少年飛行兵となるには
學力試驗と口頭試問
乙種飛行豫科練習生
少年飛行隊の生活
卒業後の進路
■著者について
永松浅造(ながまつあさぞう)1891年誕生。1964年没。
※本書は国会図書館デジタルコレクションがインターネットで公開しているデジタルデータを元に制作しました。原著となる「海軍航空隊」は「東水社」から昭和17年に発行されました。同作品は著作権保護期間を満了したパブリックドメインです。内容には一切手を加えておりません。一部読みにくいところや、現代では自粛すべき表現、一般に通用しにくい言い回しなども含まれております。ご了承ください。
※本会は戦時中のジャーナリズム、また出版界が戦争をどのようにとらえ、伝えていたかを発掘・研究しています。
※本書はすべて画像で構成されております。
本文モノクロ・350ページ