はじめに 平和の大地を襲った戦争の影

第一章戦争時代に生まれるということ

日中戦争から太平洋戦争に突き進んだ日本
戦争が家族をバラバラにしてしまう
召集令状〝赤紙〟が届く日
兵隊さんを見送る歓声に隠された家族の哀しみ
お国のために闘う兵隊さんを励まそう
戦時中の窮屈な暮らし
物資不足の中、遊び道具が消えてゆく

第二章我が身に降りかかった戦争の哀しみ

のどかな景色に刻まれた攻撃の痕
雄大な川の流れが与えてくれた平和なひととき
食糧難を支えてくれた大自然の恵み
残された家族の奮闘の日々
使われなかった防空壕
預けられた、父の死の報せ
心に刻まれた父の姿と、掌に残された父の温もり

第三章戦争がもたらした人生の大転換

一家の再出発は〝街の煙草屋さん〟
鵡川の新生活と風変わりな〝鈴木のお兄さん〟
狸がお米に化けたお話
国民学校で勤労奉仕に励んだ日々
命の危機と攻撃機の不思議な行動
墓石に刻まれた弾痕に思うこと

第四章戦争がくれた新たな出逢い

突然現れた〝新たな父〟
美味しく有り難く、生き物の命をいただくということ
突然に訪れた終戦の日
戦争に敗けて悔しいか、それとも嬉しいか
蜜蜂と平和な日々の訪れ
豊かな知識を与え人生を導いてくれた早川の父

おわりに 子どもを持つ運命と、持たない運命

【付録】あなたに贈る言葉